日本の私小説の矛盾〜他人のことは気にしないであろう個人主義者の書き手が他人のプライベートに分け入ってそれを暴露しちゃってる。

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最近、夏目とか芥川とか二葉亭四迷とか読んで気がついたことですが、「他人のことは気にしない」って言ってる個人主義者の小説家が他人の私生活に踏み込んで面白おかしく暴露して原稿料や印税をぼったくってる構図が見えます。

 

もっとも、最近ではそれが漫画や音楽でもありうる話なのかもしれませんが…

 

他人の私的領域に(たとえ小説家や音楽家であれ)踏み込むことは、覚悟が必要な気がします。

 

「他人は関係ない」って言いながら他人の秘め事をあらわにしちゃう。

小説家ってそれを稼業にしてる、悲しい人間です。

 

他人の私的領域を作品として公にするには、何がしかの疚しさと引き換えじゃないとダメだと思うのです。

 

音楽家や漫画家はその付近の自覚がある人がほとんどですが、小説家にそれがあるかどうか、本当に疑問です。

 

他人のプライベートを堂々と暴露して、なおかつ高みに立って作家先生と呼ばれる人種の、どこが高尚でしょうか。

 

 

私小説が社会を動かすことは、ないです。

せめて、表現がマスターベーションにならないように、心することが大事だと思います。

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